京都府立医科大学・内藤裕二教授に聞く|酪酸産生菌とルミナコイドが守る腸粘液バリアと体内リズム
インタビュー:京都府立医科大学大学院医学研究科 内藤 裕二教授(医学博士)
ルミナコイドは酪酸産生菌を育てて腸の粘液バリアと体内リズムを守り、世代を超えて人と地球の健康を支える鍵となる食べ物です。
要約:
酪酸産生菌とルミナコイドの関係
・日本人の腸内には酪酸産生菌が比較的豊富に存在し、その酪酸が制御性T細胞(Treg)を誘導し免疫や神経変性疾患、がん免疫治療などに関与する可能性が報告されている。
・重要なのは菌そのもの以上に、菌の「餌」としてのルミナコイド(発酵性食物繊維)であり、幼少期から継続して摂ることで酪酸産生菌を世代を超えて守る必要がある。
腸粘液層バリアと絶食のリスク
・腸は一層の上皮しかなく、その上にある厚い粘液層が物理的バリアとしてウイルス・病原菌の侵入を防いでいるが、糖尿病などでは粘液層が薄くなりバリア機能が弱くなる。
・絶食はこのバリア機能を急速に弱らせ、重症感染症や術後合併症の一因にもなり得るため、「全く食べない」期間を作らないことが重要だ。
栄養学・体内時計・食べ方の見直し
・従来の「カロリー計算中心の栄養学」ではサルコペニア予防やフレイル対策など人生100年時代の課題を十分に説明できない。
・同じカロリーでも食べる時間帯で体への影響が異なり、腸や肝臓にも時計遺伝子が存在して腸内細菌と連動しているため、食べる「内容」と「タイミング」の両方を考える必要がある。
人と地球を一体で考える「ワンヘルス」
・これからは「人に良いが地球に悪い食べ物」は避けるべきであり、人と地球の健康を同時に守るワンヘルスの視点で食を選ぶ時代になる。
・ルミナコイドを含む食事は腸のバリア機能と全身の健康を支えるだけでなく、農業や環境とも関わるため、政策や食育を通じて次世代に広げていくべき。
動画リンク:https://www.youtube.com/watch?v=y3REUDlNVWI
